活け込み(茅乃舎)
初秋の茅乃舎
<手前の楽舎・奥のレストラン>
★ まもなく秋が訪れる山間のたたずまいです。
賑やかな昼間の時間が過ぎて、一息ついた茅乃舎。
これから、たっぷりと長い夜の賑わいが始まるつかの間の静けさです。
陽が落ちて、夜の帳が下りはじめると、木橋を渡ってくる足音が静けさを破ります。
小真弓・夏はぜ・雲龍柳・メラリュウカ(メラレウカ)
<玄関大壺>
★ 濃い緑、薄い緑、浅黄色、緑のグラデーション。その中を、どちらともつかない雲龍の線が泳いでいます。
秋色に変わる前の名残の緑です。
雲龍柳・スモークグラス・雪柳・百合・吾亦紅
<カウンター>
★ 斑入りの白百合を中心に、紅い吾亦紅を対比させました。
雲龍と雪柳、二つの舞をみせました。
雲龍柳・スモークグラス・木苺・百合
<風呂場>
★ 舞を舞うようにいけました。
スタッフのノックスさんの舞台です。
白山木・雪柳・百合・竜胆・スモークグラス・木苺
<通路奥>
★ 葉に斑が入った新種の百合は、鉄砲百合を細くした小型の白百合、褪せたような色の竜胆、紅葉雪柳、そして薄緑のスモークグラス。
白く細く、低い位置に生けてみました。
雲龍柳・女郎花・エノコロ草・ハラン・雪柳・赤米
<楽舎>
★ 風が舞う場所。美しいオミナエシとハランが、かぜに踊っていました。
すべてに線が細くなる秋、たくさんの線の中で、ハランが舞い、エノコロ草が踊っています。
クルクマ(ウコン)雲龍柳・赤米
<茶舎>
★ ウコンの花は、花びらの周囲や下方が薄緑で、中心になると薄紅色に変わっていて、全体は白い花として、際立った美しさを保っています。
喫茶で、コーヒーでくつろいでおられたお客様が、「ホントウニ美しい花」と
ため息まじりに眺めておられました。
重陽の節供・菊一種
<カウンター>
★ 今日9月9日は、九が重なるためにめでたいとされる中国の風習が伝わって、菊の節供とも言われ、この日は菊を飾ります。
様々な種類と大きさの菊を生けました。
赤米・秋野菜と栗
<水槽>
★ 水槽の上段に大量の赤米を生けました。
ため息が出るほどの美しさです。
2段目に秋の野菜、栗とサツマイモも並べられました。
そして下段には冬瓜がプカプカ浮かんでいます。
実りの秋の表現です。
雪柳・竜胆
<楽舎内>
★ 白い可憐な竜胆に雪柳を配し、備前に生けました。
開花した竜胆の美しさが際立ちました。
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