活け込み(茅乃舎)
つくばい 
<麺舎前>

★ つくばいの周りにも雪が積もっています。
まだ暖かい方だということでしたが、蔓梅もどきと一緒に朝の蹲は凍っていました。

茅乃舎玄関 
<藁葺き屋根>

★ 福岡の中心から車で約1時間の山奥にある人気の食事処は、巨大な藁葺き屋根を見に来られる方が多く、自然と一体化して、有機栽培に力を入れた自然食の創作料理で著名です。和と行事をコンセプトに様々なイベントも行われています。
玄関先の大きな壷に生けた紅葉の小真弓が散って、繊細な枝が残っていましたが、それなりに美しい風情でしたので、赤い蔓梅もどきを加えました。

藁葺き軒下の干し柿 
<玄関おもて>

★ 山の谷に位置する茅乃舎(かやのや)の玄関先。
干し柿がつるされていて、巨大な萱葺き屋根の厚みに、イベントに使われる舞台と芝生を背にして、終り近い山の紅葉が朝日に映えています。
この朝は、車を降りると、大きな木の橋が凍っていて半端でない寒さに驚きました。霜の朝、空気が清澄でした。

杉・アケビ蔓・松笠・蔓梅もどき・雪冠杉・白玉ツバキ 
<クリスマスリース>玄関内土間・階段水槽

★ 茅乃舎ゆかりの山持ちの方が、巨大なリースを作ってきてくださいました。松ぼっくりの大きさも半端でないもの、その素材でリースを完成させなければなりません。二人がかりで片方を持ち上げていただいて、格子にむすび、片方を水に浸していただいて、そこに雪冠杉と白玉ツバキを生けて、真っ赤な実がはじけた蔓梅もどきを配しました。

つつじ・小菊・蔓梅もどき・野イチゴ 
<かめ・石鉢>店内奥のガラス空間

★ 半間あまりの砂利敷きの空間は、和洋室を仕切る廊下の突き当たりにあり、デザイナーの配した大きな鬼瓦が置かれています。玄関の土間の水槽にあった甕を運んでいただいて、紅葉つつじをいれ、鬼瓦の背後に石の鉢を置いて小さな菊数種を覗かせました。
スポットの光が強いために細い蔓の緑が見えませんが、鬼瓦と対比させて優しさの演出をしました。

小真弓・藪椿・つる梅もどき・豆柿・つつじ 
<樽>茅乃舎隣接の麺舎

★ かやのやに隣接するめんやは、予約なしで入れる麺ところがあるのですが、前回は撮影を忘れていました。
近くの山の所有者の好意で、どうしても欲しかった豆柿を、支配人にお願いして入手しました。同じ藁葺きの玄関先は、風の日はすさまじい風の通り道になるとかで、樽の中には前の河原から大きな石を運んで入れました。それでも花材は一周しました。穏やかな日はほのぼのとしています。

小真弓・藪椿・つる梅もどき 
<素焼き大甕>茅乃舎・玄関脇

★ 巨大な藁葺き屋根の食事処「茅乃舎」に花を生けることになって、2度目の活けこみです。山に囲まれた谷に位置するために、風の通り道になるという事で、少々の風に倒れない花材が必要でした。
ニシキギ科の小真弓は、紅葉真っ盛りと、紅葉未満ともいえるものを入れて、根もとに椿を配しました。腰の高さほどの大きな甕には、十分な高さも必要でした。

小紫式部・著莪・高灯台 
<備前花器>受付カウンター

★ カウンターの隅に野の花を生けました。
美しい小紫式部を多めに入れ、たっぷりの高灯台の紅葉に著莪の葉を入れました。光りで色が見えにくいのですが、紅葉の美しさは格別でした。

青文字・千両・著莪 
<素焼き壷>ロビー井戸

★ 玄関を入ると、階段状の井戸水が流れる石作りの展示場があり、有機栽培で供される野菜が並び、その下を流れる水に浸かって素焼きの大きな壷があり、低い位置に緑を入れました。展示物の邪魔にならない生け方は、あえて壷の大きさを無視しなければならず途方に暮れましたが、従業員の方が自宅に咲いていた千両を入れてくださって締まりました。

猫柳・高灯台・レモンリーフ・小紫式部 
<籠製旅行バッグ>掘りコタツのある和室

★ モダンな和の空間は、2部屋に分けられるたたみ敷きの間、隅の行灯の傍にグラデーションの見事だった高灯台を入れました。灯台草は、路傍にあっては何気ない草ですが、「草もみじ」の名にふさわしい見事な美しさで、緑から真紅に至るまでの本当に鮮やかな色あいでしたので、黒い籠に入れてみました。

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